布に適したサイズのミシン針を選ぶ事が肝心です


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ミシンの針は重要な部品です。 ミシン針は生地によって色んなタイプの物が出ています。
ニット専用、薄地専用、デニム専用などなど

確かにそれなりの生地にあった工夫がしてありますが
特にこだわる必要はありません。

専用針でなくてもたいてい使えてしまいます。

その前に・・・大切なのはミシン自体のパワーや精度です。

フェリエのような、いいミシンなら正確に針が上下します&貫通力があれば針を意識せず大体のものは縫えてしまいます。

コンパクトミシン⇒フルサイズミシンに換えれば劇的に縫いやすくなると言うことはあっても
専用針に換えれば劇的に縫いやすくなると言うことはありません。

いいミシンなら、大事なのは布地に対しての針の太さです。

たとえばごつめのコーデュロイが折り重なった部分を縫うには
9番の細めの針では無く14番や16番の太目の針を使います。
逆に目の詰まった生地、薄地には細い針を使う…その程度の認識でだいたいはOKです。

*ちなみに当店ではやや太目の14番針を常時セットして
通常のコットン、ごつめの帆布の重ね縫い、ニット縫いなどのデモンストレーションをしています。
生地によっていちいち針を替えていたんでは仕事になりませんしその必要も無いですから。
(綺麗な縫い目ですよ!ミシンの精度、パワーが良い事もありますが)

いいミシンなら縫いやすい*どんな素材も簡単です。 おすすめフェリエで縫ってみました。
14番針、60番スパン糸で
糸調子を変えず連続して縫いました。

精度のミシンであれば
特に細かい指定が無くても
引き攣れたりせずきれいな縫い目です。

更に生地に合ったサイズの針、糸を使えば
当然もっときれいな仕上がりになります。
左からコーデュロイ→Wガーゼ→ジャージ→ニット→しじら→ハンプ

そういった事を念頭に…

家庭用ミシン針は付け根の裏が平らになっています。(俗に言うHA針ってヤツです。)
ブラザーミシン純正ミシン針 左が家庭用ミシン針
HA×1タイプ

クルンと回すと
平らになっています。
取り付けは
丸いほうが前面。

ミシンと針の関係を覚えることが大切です。
ミシンの知識は大事です。
右は工業用の丸針
職業用や
ロックミシンの一部にも
この針を使っています。

番手は7番〜18番があり数字が若い方が細くなります。

(もちろん工業用などを含めると針の形状、長さなどもっと幅はあります)
通常ミシンを購入するとだいたい11番が刺さっていてよく使う11、14、16番の針セットが付いてくる。
このあたりが家庭で使用する一般的な針の番手です。
ミシン 針のご説明 ブラザーミシンの付属品
ブラザーのミシンに
付属品で入っている
ミシン針セット。
ちなみに
11番×2本
14番×2本
16番×1本
11番(ニット用)×1本
ドイツのシュメッツ ミシン針 いいミシンにはいいミシン針を
シュメッツの家庭用
ミシン針(ドイツ製)
サイズ表記が違います。
表記80=12番

日本のミシン針トップメーカー*オルガンミシン針

オルガンの工業用ミシン針(丸針)

布に適したミシン糸を選ぶ


手芸屋さんに行くと色んな糸が並んでいます。
家庭用ミシンでは糸は糸立て棒にセットして使うので適した大きさがあります。
直径3p〜4p位の200m巻き〜1000m巻きの糸です。
(同じ大きさの糸こまでも糸の太さによって当然長さは変わってきます。)
ロックミシンなどに使う業務用の大きな糸もあります。 これは家庭用にはセットはできませんが
市販の糸立てを使ったり、ミシン工夫をすれば使用できます。

糸の太さは番手の小さいほうが太くなります。
大まかに薄地(90番)、普通地(60番)、厚地(30番)と覚えておいてください。(後はおこのみで)

ミシンの下糸と上糸は同じ素材、同じ番手が基本です。

いろんな種類のミシン用糸 左*200m巻き 60番スパン糸
このサイズの糸こまが家庭用ミシンでは一般的です。

中央*ロックミシン用ウーリー糸
右*3000m巻き 60番スパン糸
このふたつは家庭用ミシンの糸立てにはそのまま
セットはできません。≪要工夫≫

ミシン糸と手縫いの糸では糸の撚り(ねじれ)の方向が違うので
ミシンにはミシン用の糸を使ってくださいね。

布と糸と針の関係はこちらの表を参考に(ブラザー説明書より)
布地の特徴*種類 ミシン糸 針の種類
種類 太さ
普通地 ブロード 綿糸 60〜80 11〜14
タフタ 合繊糸
フラノ*ギャバシン 絹糸 50〜80
薄地 ローン 綿糸 60〜80 9〜11
ジョーゼット 合繊糸
ポーラ 絹糸 50〜80
厚地 デニム 綿糸 30〜50 14〜16
コーデュロイ 合繊糸 50
ツィード 絹糸
のびる布地 ジャージ ニット用糸 50〜60 11〜14
トリコット
ほつれやすい布地 綿糸 50〜80 9〜14
合繊糸
絹糸
ステッチ糸の場合 合繊糸 30 14〜16
絹糸

*まとめ*
生地は色んな種類があり上記のように簡単に分けることは出来ません。
目の粗いもの、細かいもの、毛足の長いもの…組み合わせていけばキリがありません。
自信が無ければ
ミシンをかける前に試し縫いをすればいいだけのことです。
たくさん布を扱うようになればおのずと適当な糸、針は選べるようになります。
私はニット生地もジャージも普通の60番スパン+14番針で縫っちゃいますが…


ミシン針のこぼれ話

家庭用の付け根の裏が平らになっている平針と
工業用から発展した職業用やロックミシンの丸針。
最近は職業用やロックミシンの一部にもHA針対応の機種が出ていますが
どうして2種類の針があるかご存知でしょうか?

もともとミシンは丸針
いろんな布をいろんな糸で縫う、高いレベルが要求される縫製の現場では
針をきちんとセットするのはもちろん
微妙に針穴の角度をずらす(針を回す)ことで綺麗な縫い目を作っています。
言うなれば針を操る職人技です。

家庭用ミシンはそれこそ使う人のレベルがまちまちなので
誰でも間違わなくて済むよう平針にしてあります。
それでもたまに反対に付けている人もいますが…

つまりミシンの知識がそんなに深くない人も使うであろう家庭用ミシンは平針、
職人を意識した工業用の流れを汲む職業用、ロックミシンは丸針
(工業用ミシンメーカーだったブラザーやジューキは職業用やロックを早くから出していました)
しかし、職業用やロックミシンも一般のユーザーが使うようになった時代の流れから
こう言ったミシンも平針対応の機種が増えて来ました。


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